中小企業の社長や個人事業主と税理士のやり取りで、社長は理解・納得をしてなさそうだけど、税理士の考えの通りに事が進むことがあります。
これは税務会計分野の“情報の非対称性”からくるもので、当然といえばそうかもしれませんが、税理士はその事業者の代理でしかなく、社長が自社の財政状態、経営成績のベースとなる会計税務処理を理解・納得することが望ましいのです。
また、税務会計は誰がやっても一緒という考えのもと、税務会計処理を税理士に丸投げし、その内容に関心を示さない社長が多いという事実もあります。
誰がやってもほぼ一緒ということは否めませんが、財務諸表はその会社の経営状況を表しており、そこから何を読み取り、今後の事業にどう活かすかという重要な役割があります。